以下の言明をMA(k)と書く:
<P,≦>が空でないc.c.cを持つ半順序であって、
DがPの高々k個の稠密部分集合の集合族であるとする。
この時PのフィルターGで∀D∈D(G∩D≠0)を満たす物が存在する。
用語説明:
・半順序とは対<P、≦>の対の事です。
・≦はP上の推移的で反射的な二項関係の事です。
・推移的とはa≦bかつb≦cならa≦cが成り立つ事です。
・反射的とは∀p∈P(p≦p)がなりたつ事です。
・二項関係とはa R bのように二つの要素を何らかの形で比較できる演算子の事です。
・Pは任意の集合です。
・「高々〜」とは「最高・最大個数でも〜」の意味です。
・c.c.c.とは可算鎖条件の事です。
・可算鎖条件とは半順序<P、≦>の中にどの反鎖も高々可算個しか存在しない事です。
・可算とはω0無限の事です。
・反鎖とは部分集合A(A⊂P)につき∀p,q∈A(p≠q → p⊥q)が成立する事です。
・p⊥qとは¬ヨr∈P(r≦p∧r≦q)の事です。
・稠密とは部分集合Dが∀p∈P ヨq≦p(q∈D)の事です。
・フィルターとはPの部分集合Gが「∀p,q∈G ヨr∈G(r≦p∧r≦q)」かつ「∀p∈G ∀q∈P(p≦q → q∈G)」が成立する事です。
以上の時、
マーティンの公理とは∀k<2
ω(MA(k))が成立すると言う公理の事である。