数学最強キャラ考察スレ 考えられる限りの、最大に巨大な物体を作る。(4/10)
レベル3 実数無限大:ω1
無限と言えばデカい数ですから、
それよりも上なんてあるのか?
と思うかも知れませんが。
いや案外あります。
カントールが1900年頃に
2∞ > ∞
と言う原理を発見し、
無限にも大きさのランクがある事が知られました。
私も以前のコラム無限にも大きさのランクがあるで紹介しました。
この2∞とはどんな形かと紹介すると、
∞が全ての自然数をコレクションした物。つまり
∞ = {1,2,3,4,5,・・・・}
とすると
次に∞の全ての要素に対してON/OFFスイッチを設置し、
1
2
3
4
・・・
こいつらを適当にパチパチして、
ONが点灯してる要素を取り出して
一つの列を作ります。
例:
1
2
3
4
・・・
→ {1,3,4,・・・}
そしてこのパチパチを、
全ての組み合わせで試し、
結果を全てコレクションします。
(だからオン/オフの2つの組み合わせを、ωに無限個並べるから2ωって形になる)
具体的には
2ω =
{
- {} (スイッチ全てがOFF。空集合)
- {1},
- {2},
- {1,2},
- {3},
- {1,3},
- {2,3},
- {1,2,3},
- {4},
- {1,4},
- {2,4},
- {1,2,4},
- {3,4},
- {1,3,4},
- {2,3,4},
- {1,2,3,4},
- {5},
- {1,5},
- {2,5},
- {1,2,5},
- {3,5},
- {1,3,5},
- {2,3,5},
- {1,2,3,5},
- {4,5},
- {1,4,5},
- {2,4,5},
- {1,2,4,5},
- {3,4,5},
- {1,3,4,5},
- {2,3,4,5},
- {1,2,3,4,5},
・・・
}
のような形になります。
これが2∞です。
対角線論法により
2∞のサイズ > ∞のサイズ
が証明されます。
さて無限が二つ出て来てしまった為に
今後は両者を区別するために
整数無限大 = ∞ = ω = ω0
2^ω = 実数無限大= ω1
と言う言葉を使います。
それでは、
ω1を超える巨大なサイズの物体はあるか?
→ あります。
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