「ルベーグ積分と、... 第14章 複素数積分3 (2024/04/13)」


ルベーグ積分と、面積の測れない不思議な図形達
第14章 複素数積分3







と、言うわけで。

複素関数の、複素面積
 = ∫ab f(z) dz
 = F(z) |ab
 = F(b) - F(a)



意外かも知れませんが、
複素積分は形式的には
実数と(ほぼ)同じ様に振る舞う。

  実数x → 複素数z
に変えるだけで、
そのまんま動いちゃいます。



面白いのは、積分を1周させると a==bになり、
 = ∫aa f(z) dz
 = F(z) |aa
 = F(a) - F(a)
 = 0

0が出てきます。




ただし、関数 f(z) = 1/z
だけは
 = ∫aa (1/z) dz
 = 2Πi

一周積分しても0にならない。変な数が出てくる。


さて、両者の違いはなんでしょう?


・・・
・・
・ここがターニングポイント。

いよいよ。現実の物理法則が通用しない。


数学理論の中にある、
 複素積分と言う世界だけに発生する
特殊な現象が姿を
見せ始める。


とんでもなくディープな世界が広がっています。