「ルベーグ積分と、面積の測れない不思議な図形達 (2024/01/06)」


新シリーズ

ルベーグ積分と、面積の測れない不思議な図形達
第01章 予感








さて。
数学の中には、とても奇妙な図形

 A.いたるところ滑らかなのに、微分ができない曲線
 B.いたるところ傾き0で、連続なのに、f(0)=0、f(1)=1を満たす曲線
 C.面積0なのに、あらゆる角度の線分を含む図形
 D.移動を繰り返すだけで面積が3倍になる図形
 etc...

これらは「病的」と呼ばれる、
とても奇妙な図形が多数発見されています。




これからするお話もそんな病的数学の一種。

図形Qは、確かに存在するのに:

・Qの面積==0
・Qの面積>0
・Qの面積<0

どのような面積を割り当てても、矛盾が発生する。
つまり「Qの面積は、測定する事ができない」


そのような図形Qが存在します。

数学と面積の、ふかーいお話です。