「フィギュア撮影5 (2023/03/15)」


さて。今回は「フィギュア撮影におけるポージング」を考えたいと思います。




・・・ん?

(完全に固定されてる)フィギュアに、
ポージングも何もあるの?
って気がしないでもないですが。




カメラを構える位置。

「構図の取り方」も広義の意味では
ポージングだと思います。



パターンA:カメラ目線・アップ
カメラの中央と、フィギュアの目をピッタリ合わせたパターン。

 

・・・・ご覧の通り。フィギュアの全身が
画角に映りません。
まあ、さすがに論外でしょう。


パターンB:カメラ腰・アップ

じゃあ「全身が映らないなら、カメラをもっと下げればいいじゃん」
と思ってYを下げたのがこちら。

 

ご覧の通り。

全身は映りますが、
フィギュアの目線がそっぽ向いてしまっています。

カメラを目線よりも下げたからです。^^A;






パターンC:カメラ目線・中距離

じゃあ。カメラを下げるのがダメなら。

目線はキープしたまま。カメラをもっと遠ざけて
全身を収める。
そして切り抜いたのがこのポジション。
  

A~Bよりは良いと思うのですが。いくつか欠点も。

欠点:
・写真全体から、一部を切り抜いたので
ディテール&解像度が落ち始める。
・パースが結構強い。
・特にフィギュアの台座がドデかく見える
・パースの関係で足が短く見える。

特に、台座が目立つ目立つ。
主張しすぎやねんって。(汗)



パターンD:カメラ腰・中距離
カメラを中距離、腰に構えて撮影したのがこちら。

  

カメラを下げたので
ポーズCにあった「強烈なパース、台座問題」が解決されます。

しかしカメラを腰の位置まで下げたため
また目線が合わなくなってしまった。





パターンE:カメラ腰・遠距離



もっともっと遠ざかって撮影した場合。

カメラが遠ざかれば遠ざかるほど、
パースは弱くなり、ニュートラルに近づいてゆく。

結果的に目線もこちらを向いてくれるようになります。


・・・しかし。欠点としては。
さっきからどんどん遠ざかっているので
解像度&ディテールがどんどん落ちてくる。
(ソースは4628pxで撮影してるのに、
 切り抜き後は1400px程度しかない)





っとまあ。このように。


全てのポジションに一長一短があり。
A   B   C   D   E

「どこにカメラを置けば良いのか?」ってのは、
思っているよりも
かなり難しい問題だと思います。はい。



個人的には・・D~Eの中間。

・目線がこっちを向いてくれて、
・パースがつかないで、
・解像度・ディテールを保てる。

ベストな距離と位置。
(こればっかしは 撮影者のカメラ/レンズにより
 バラバラなので各自の環境で探してください)


そしてカメラは「腰」。

フィギュアの中心。
全体のニュートラルさを
優先して撮るのが一番美しく見えると思います。