「フィギュア撮影4 (2023/03/01)」


前回、補正を学びました。


おさらい


ソース →  トリム後  → 補正全部

(あくまで私の場合ですが)
・白にしたい場所をピック → RGB補正&ヒストグラム補正でRGB(250,250,250)へ
・黒にしたい場所をピック → ヒストグラム補正でRGB(40,40,40)へ
・ふとももをピック → ガンマ補正で明るさを90へ。
・ふとももをピック → 色合い、鮮やかさ補正でHSL(20,95,90)へ。
を行いました。

ただし。自由度はRGB3つなのに、
3色を固定してしまったので
これ以上は全体呪文がかけれません。
(白/黒/肌。どれかが動いてしまう)



後から補正するにも限界がある。
やはり、撮影の段階で
可能な限り良い状態に
しておくに越した事はありません。

じゃあどうすれば良くなるか。
ライティング
はめっっっちゃ重要だと思います。



例えば。
逆にライティングが悪いと
どうなるか作例を示します。

↓はあえて光量が少ない状態で撮影した画像

ライト小 :
環境 → ソース → 補正

このように、ライトが弱い。光が少ないと
色がまともにカメラに入ってきません。

ソースの段階で情報が欠落してる画像を、
補正で増幅したのだから
こういう無駄にコントラストが強くてギラギラした
写真が出来てしまいます。



じゃあ「光を増やせばいいのか」と言いますと。

・・・そういうわけでもなくて。
逆に↓は光をめっちゃ多くした状態。

ライト大:
環境→ ソース → 補正

これだとソースは十分明るい。
色を取り込めてますが。

髪テカり 瞳テカり 靴テカり

・・・髪の毛 / 瞳 / 衣服
などがめっちゃテカります。

これをやってしまうと「プラスチッキーな質感」になる。
急激に安っぽく見えてしまいます。



これは要注意です。

https://pxhere.com/en/photo/182306パブリックドメインより引用。
  
人間の撮影スタジオだと、
アホみたいに大量のライトで照らします。
基本的には光は多いほど良いのですが。

フィギュアに関しては必ずしもそうとは言えません。

  
これはフィギュアの素材はPVC (ポリ塩化ビニル)であり、
人間の肌や髪(ケラチノサイト)とは違う。

大量のライトを当てるとPVCの表面で光が反射してしまい、
ギラギラ・テカテカとした
嫌な質感が出てしまうからです。



私自身。
ライティングには本当に悩みました。
 「どうやったらもっと良いフィギュア写真が取れるのだろうか・・・orz」

設定を変えながら、何百枚も撮りまくって
最終的にベストだと思ったのが・・・
これ!

ライト中:
環境 → ソース → 補正

秘密は「ディフューザー4枚重ね」です。

 
光が少ないと色が出ないし、
光が多すぎてもテカる。

この問題を解決するには
ライトの強さは最大して明るさを確保しつつ。
なおかつディフューザー4枚で
抑え込んで光を散らせる。
(フィギュアに光が直接当たらないようにする)


こうすれば光がふんわりと優しく。
フィギュアに降り注いで
良い感じに見えると思います。

あくまで私の場合。撮影者によって使用している
カメラ/レンズ/ライト/環境などは千差万別でしょうから
個人個人で微調整してください。


なお天井ライトの設定は

色=白LED
強さ = 5/10
  
弱すぎると色が出ないし、
強すぎると髪がテカってしまう。
中間がベストだと思います。



繰り返しますが、フィギュアに関しては
むしろ「光は少なめ」の方が良い。
「天体観測」みたいに撮った方がいいと思います。

環境 → ソース → 補正

フィギュアの素材はPVC (ポリ塩化ビニル)であり、
人間の肌や髪(ケラチノサイト)とは違うので。


ライティング編、終わり。

次はポーズ編と加工編2へ。



ファイナル画像