「フィギュア撮影3 (2023/02/15)」


フィギュアの撮影。設定メモを残して置きます。

ファイナル画像




補正1 編:
前回、スマホカメラで撮影をして

0.ソース

を得ました。


1.水平化:
フィギュアの台座を見て、
台座が水平になるように補正します。

  →  


トリム:
(私の場合は)
こういう風に構図を取ってます。

 →    →  
これはアニメ/イラスト的な構図の撮り方なんですが。

基本的には、なんでも
 「顔の整数倍、もしくは0.5倍」
にピッタリ収まるように位置を調整すると
綺麗に見えると思います。


左右の0.2と0.8は、
このフィギュアのポーズ補正。

ちょっとお尻を左に突き出してる分、
フレームも左に移動させて追従してます。




豆知識:
ちーなみにですが。このフィギュアは
身長が、顔に対してピッタリ4.5倍となっています。



これもアニメの手法です。

基本的に、アニメの女性キャラクターと言うのは
  身長 = 顔の 「6.0 / 5.5 / 4.5」 倍
の三種類。
絶~対に!この3つのどれかになります。

人間の感覚的にこの3つがベストバランス。
「可愛い / 美人」を追求すると絶対にこうなっちゃうからです。


RGB補正:

フィギュアの中の"白"をピック。
 (このキャラの場合はシャツ)
RGBの偏りをなくします。

 →  
このピック色は本来 白色になるべき部分なんですが、
実際は 「撮影環境 / ライトの色 / 部屋の色温度 / ...」
などの影響でピッタリ白にはなりません。

それを補正してます。

値は一番小さいのに合わせてください。
(大きい方に合わせると白飛びの危険性があるので、
 基本は暗い方に合わせた方が無難)


ホワイト補正:
次にもう一回。さきほどの"白"に注目。
ヒストグラム機能 を使って、白を(250,250,250)に持ってゆきます

  →  
真っ白(255,255,255)に持ってゆくと
他の場所で白飛びが発生してしまいますので。

ちょっと余裕を持って(250,250,250)に補正するのがいいと思います。


ブラック補正:

フィギュアの中の黒い部分をピック
  →  
ヒストグラムを使って、
だいたい(40,40,40)ぐらいになるよう調整します。
人間の目は黒にたいしては鈍感。多少偏りがあっても
気づかないので、ここは適当でいいです。



ガンマ補正:

ふとももの色をピック。
  →  
Lが90になるようガンマを補正します。

幸い、ガンマ補正は
既存の白/黒には影響を与えません。

  ガンマ補正(x) = x ^ r
  ガンマ補正(0.0) = 常に0.0
  ガンマ補正(1.0) = 常に1.0
  
もともと、白/黒を保ったまま
明るさを変えるために考案された
補正フィルターなので。


HS補正

HS (Hue、Saturation。色相と彩度)
を調整して鮮やかにします。

幸いHS補正は
既存の白/黒には影響を与えません。
  (白も黒も"明度"の方なので、色相と彩度によっては変化しない)

  →  
基準はふともも。
これがHSL(20,95,90)ぐらいになるのがいいと思います。

なぜ執拗にキャラクターのふとももを狙うかと言うと。
ちゃんと意味があって。^^;



基本的に、"服"や"髪"などは基準がない。
何色でも良いから
これぐらいのドギツイHS補正をかましても、まあまあ成立する。


やはり、鮮やかな色ほど"映え"するので
HS補正を掛ける時はついつい多めに。
↑ぐらいオーバーにかけてしまいがちですが。




ところがよく見るとふとももが赤すぎる。

ふとももは人間の肌ゆえに、
色の範囲がある程度決まってます。

 「これ以上 鮮やかさを上げると肌がおかしくなる!」
ってポイントがあるので。

HS補正がオーバー気味にならないよう、
ふとももの色を基準にしています。




とりあえず補正プロセスはここで終了。
ソース → 補正でこれぐらい変わります。 

トリム後  → 補正全部



"補正"はこれで終了です。


なぜなら、ここまでで我々は
  白 / 黒 / 肌
の3色を固定してしまった。
  
RGBもしくはHSL。パラメーターは3つなのに、
3色の値がもう固定されてるから。

これ以上は
  RGB補正 / ガンマ補正 / HS補正 /レベル補正 / コントラスト補正 / カーブ補正...
なにをどういじっても、既存の
  白 / 黒 / 肌  
どこかに影響が出て
数値が動いてしまいます。

これ以上の全体呪文はかけようがないのです。



このあと、もっと盛り付けたいなら


カメラか、レンズか、ライトか、機材か、もしくは別の何か。
補正プロセス以外の所を
改善する必要が出てきます。

次回に解説します。