「円の面積 πr2の微分が、円周2πrと一致する理由(再録) (2023/02/11)」


数学パズルをしましょう。


円の面積と言えばπr2
円の円周と言えば2πr

小学生でも習う
最も基礎的な数式ですが。

この時、面積をrについて微分すると

  d(面積式) /dr
  d(πr2) / dr
  = 2πr = 円周式

なぜか円周が出てきます。




ま、これだけなら
ただの偶然の一致かも知れませんが。



球の体積は4/3 πr3
球の表面積は4πr2

これまた体積を微分すると
  d(体積式) /dr
  d(4/3 πr3) / dr
  = 4πr2 = 表面積式

なぜか、表面積が出てくる。
  
  
多分高校で、微分・積分を習う頃に。
この奇妙な法則性
体積式の微分 = 面積式
面積式の積分 = 体積式
  

に気づく方もいらっしゃるのでは
ないでしょうか。



これは偶然ではありません。
理由があるから、必ず
  n次元球の体積 → 微分 → n次元球の表面積
になるのです。

さあ、考えてください
・・・
・・





解答編

P3




P4




で、あるからして
円の面積式πr2
 → 微分
 円周式2πr
となるのです。



あと
  球の体積 = 4/3 πr3
ですが。

唐突に出てきた割り算。「/3」はどこから出てきたの?

「球の体積」の微分 =  「球の表面積」
「球の体積」 = 「球の表面積」の積分
「球の体積」 = ∫ 4πr2
「球の体積」 = 4/3 πr3

∫ r2 = r3/3

・・・実は3次元空間の"3"です。はい。