「PCを購入2 (2021/08/11)」
前回購入したヒューレット・パッカード HP ProDesk 405 G6 DM 。
スペック:
AMD Ryzen 4350GE (3.5Ghz 4C 8T 35W)、メモリ8G、SSD 256GB
アイドル時の消費電力は・・・6W
おおお、素晴らしい!
しかもこれはデスクトップ機。
3.5Ghz 4C 8Tの能力でアイドル6Wはや-ばい。
Ryzen 4350GE
末尾Eはエコを示す。通常のCPUよりも半分の消費電力で動く選別品は伊達じゃない。
この記事を見てる方の中には
「なんでそんなに消費電力を気にするの?」
と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが。^_^;
消費電力が高いと・・・・
→ 熱が多く出る (エネルギー保存の法則によりこれは絶対に避けられない)
→ ファンをたくさん回して熱を排出しなければいけない
→ 騒音が発生する
つまり消費電力の高いPCはたくさんの騒音を出すし、
低いPCは静音・無音。
快適に動きます。
だから私的には消費電力・TDPの低さは
PCを購入する上での最大のファクター。
こうしてワットチェッカーでいちいち実測値を調べるほど
めっちゃ気にしてるんです。
CPUベンチマーク:
CineBench R23 シングル:1161 マルチ:5263
(参考:2021年最新のRyzen 7 5700Gでシングル1500)
悪くない。悪くない。
そもそもこのPCはウルトラコンパクト筐体 & 65W ACアダプター駆動。
純粋なパワー対決では300~800Wぐらい食うゲーミングPCには絶対勝てません。
あくまでオフィス用途と割り切りましょう。
ディスクベンチマーク:
なるほどね、このPCだと12000出るのか。
まー。
・・・・・・種明かしすると。
また恒例のRamディスクで測った結果なんですけどね。
実際にこの速度でI/Oできてるので嘘ではない。
さて
PCIe 4.0の最大転送速度が16GT/s。 (T=Transfer。データ以外の信号を含めての転送レート)
このうち2/130はエラー訂正ビット、128/130がデータ分なので
実質は15.753Gb/s。
バイトに直して1.969GB/s
x4レーンで7.877GB/s
これがNVME N2 SSDの出せる理論値です。
最近出始めた最速SSDが7800MB/s帯なのと確かにマッチします。
このうち2/130はエラー訂正ビット、128/130がデータ分なので
実質は15.753Gb/s。
バイトに直して1.969GB/s
x4レーンで7.877GB/s
これがNVME N2 SSDの出せる理論値です。
最近出始めた最速SSDが7800MB/s帯なのと確かにマッチします。
とりあえず12GB/s出しておけば、
SSD勢にはまだ抜かれないので
一安心と言ったところでしょう。
あと豆知識として解説しますと、
CPUのスペックでよく見る
4C 8T
などは4コア、8スレッドの意味です。
なぜいつもスレッドがコアの2倍になってるかというと。
1コアの中には
・int演算を担当する部門と、
・float演算を担当する部門
の二種類がある。
この2つは別々なので、 (1+1=2と1.0+1.0=2.0は違う回路で計算されてる)
入り口で通常の二倍の客を入れてしまって、
CPUの内部に入ってから intゲート と floatゲート に割り振れば
二倍の客を捌けるという理屈です。
んが、もっともそれは。
あくまで理屈上の話で実際に
intとfloatが同じ比率が入ってくるわけではありません。
intの需要が多ければintゲートが渋滞するし、floatが多ければ同様。
だいぶ偏るのでカタログスペック 4C 8Tでも
実効的には4C 4Tの1.3倍ぐらいが相場です。
まあ要するに。わかりやすく言えば
CPUと言う厨房の中には
「ラーメンを作る人」と「チャーハンを作る人」がいて、
ラーメンとチャーハンが同じ数で頼まれれば最大二倍速度で行列が捌けますが、
実際ラーメンの注文が多いと
チャーハン班は手持ち無沙汰になって渋滞するってことですね。
過去には注文のバランスを考えて
2ラーメン・1チャーハンの非対称型を採用する
CPUもありました(AMD 2011年 Bulldozerアーキテクチャ)。
色々あって、結局1ラーメン・1チャーハン のシステムが
一番いいやってことで落ち着いたみたいですが。
あと次世代で来ると言うLITTLE・bigアーキテクチャは
客が多い時間帯 / 客が滅多に来ない時間帯
を区別して、前者用に「パワフルだが燃費の悪い厨房」と
後者用に「非力だが燃費のいい厨房」。
二種類の(全く違う構造の)CPUを同居させる技術です。
これが来ると今より消費電力を下がる事ができるので
個人的には期待してます。
総評:
・アイドル消費電力6W。ファンレスで稼働可能。
・ウルトラコンパクト筐体
・アクセルを踏めば3.5Ghz 4C 8T のデスクトップパワーも出せる。
・このパフォーマンスで42000円の超バーゲンセール価格。
・ゲームは厳しいです。
RyzenのAPUを積んでるのでそれなりには動きますが・・・
ファンと排熱がフルロード用に設計されてないので
ちょっと苦しい。
ゲームがしたいなら素直にゲーミングPC買う方が幸せでしょう。
・拡張性は皆無。見た目はゴチャゴチャしますが、USBで繋いでくださいと。
コンパクト筐体ということもあり、
できる事 / できない事ははっきりしています。
「私は、このスペック、この装備で十分。アップグレードは一切必要なし」と
割り切って使う為のPCです。
総合的にはとてもとても大満足です☆
・・・しかしおかしいだろこの価格。
値段とスペックがマッチしてない。
持ってる価値に対してプライシングがあまりにも安すぎる。^_^A;