「数学パズル ボルツァーノ=ワイエルシュトラスの定理 2 (2020/08/11)」


前回の復習:

ボルツァーノ=ワイエルシュトラスの問題:
  0.0~1.0の間に、∞個のランダム数値を用意したら、
  
  1. とある区間[α,β]内に∞個の数値が集まってるゾーンが必ず出てくる。
  
  2. そして区間のサイズ、β-αの値は任意の幅まで狭める事ができる。
    (狭めた後でも、区間[α,β]の間には∞個の数値が存在する)
  
  3. 究極的にはβ-α=0。つまりα=βまで狭める事によって
    無限の点が収束するポイントがある。
    
  何故でしょう?




これは・・・自明ではありません。

パッと見、思うのは
「∞の要素が水槽内に詰まってる以上 = 容量∞、
  どこかで高さが∞にならないと容量∞が処理できないので
  必ず山ができるはず。」
と請求する方法ですが。

これはこれで。
水槽側も要素を

0 , 1/2 , 1
1/4, 3/4
1/8 , 3/8 , 5/8 , 7/8
1/16 , 3/16 , 5/16 , 7/16...
1/32 , 3/32 , 5/32 , 7/32...

となるべくフラットに。できるだけ山を作らないよう低く並べる
方法もあるので
 「∞の要素があるのだから容量保存の法則で 必ず山が出現する」
との論法は必ずしも自明とも言い切れません。

それがこの問題を難しくしてるんですね。^_^;



ところが、超~~~シンプルなやりかた。

誰でも理解できる、恐ろしく簡単な方法で。
ボルツァーノ=ワイエルシュトラスの問題:
  0.0~1.0の間に、∞個のランダム数値を用意したら、
  
  1. とある区間[α,β]内に∞個の数値が集まってるゾーンが必ず出てくる。
  
  2. そして区間のサイズ、β-αの値は任意の幅まで狭める事ができる。
    (狭めた後でも、区間[α,β]の間には∞個の数値が存在する)
  
  3. 究極的にはβ-α=0。つまりα=βまで狭める事によって
  ただ一点の上に∞個の数値が乗ってる収束ポイントがある。
  
  何故でしょう?

を証明する方法が存在します。

次回にそれをご紹介。