「数学コラム 巨大有限数のお話15 Cantor Atticの塔 (2) (2019/03/31)」
数学コラム 巨大有限数のお話14 Cantor Atticの塔 (2)
おさらい。
巨大数ランク表:
ランク | カテゴリ名 | スケール | 相撲スケール |
---|---|---|---|
0 | 特になし | 10 | 一般人 |
... | ... | ... | |
19 | Higher computable | fθ(x) | 優勝 |
20 | Unreadable | 不明 | 人間じゃない |
21 | Uncomputable | 計算不可能。 | 生物じゃない |
前回わかった事。
「無限に比べると、巨大有限数はとても小さい。極小レベルの存在だった。」
うーむ・・・まさか。
あのTREE(3)、SCG(13)、BX関数のサイズが
「Low (とても小さい)」と言われる日が来るとは。^_^A;
今まで巨大さをウリにしてきた巨大有限数。実は全然巨大じゃなかった・・・orz
ごめん嘘ついてました。(無限と比較すると)全然大きくありません。
じゃあ今までの研究に意味はなかったのか・・・?
いやそんな事はありません!
なぜなら
∞ + 100兆 = ∞
∞ - 100兆 = ∞
∞ × 100兆 = ∞
∞ ÷ 100兆 = ∞
∞はあまりにも大きすぎて、何をどうやってもびくともしない。
これがどういう事かと言うと、
∞からスタートしてそれより下の階層。巨大有限数ワールドへ移動する事はできないのです。
巨大有限数と言う秘境へアクセスするには
やはり有限から数を積み上げる有限のアプローチしかない。
だから・・・巨大有限数の研究にはとても意味があるし、重要なのです!