「数学界で近年見つかった、TREE(3)と言うウルトラ巨大な数 8 (2019/01/30)」



数学界で近年見つかった、TREE(3)と言うウルトラ巨大な数についてのお話8 ランク16~17の世界



おさらい。
巨大数ランク表:

ランクカテゴリ名スケール相撲スケール
0特になし10一般人
.........
14Triple Exponentiated polynomial omegaffωωωωω+1小結
15Iterated Cantor normal formfω...(1,000,000個)...ω+1小結
16Epsilonfε = fω...(ω個)...ω+1関脇
17Binary phifεの次のシンボルζ。その次のシンボルη、その次・・と増えてゆく。大関
18Bachmann's collapsingfψ(1,0.....0,0)横綱
19Higher computablefθ(x)優勝
XXUnreadable不明人間じゃない
ZZUncomputable計算不可能。生物じゃない





前回はランク16:
  名称:Epsilon
  サイズ:ε0 = fωωωω...(ω個)...ω+1
まで作りました。

ε(エプシロン)は未曾有にデカい数なのですが、^^;
一度ε0を作成しちゃったら最後。





ε0 +1 > ε0
ε0 * 2 > ε0 + 1
ε0 2 > ε0 * 2
ε0 ω > ε0 2
εεε...(ω回)...ω > ε0 ω


のようにε0を核にすれば、
ε0より大きい数が作れるようになります。

さらにシリーズ化して・・・

ε1 = ε0ε0ε0...(ω回)...ε0
ε2 = ε1ε1ε1...(ω回)...ε1
ε3 = ε2ε2ε2...(ω回)...ε2


そうすると
  ε0、ε1、ε2、....
のε惑星シークエンスができますから、
この中で可能な限り後方のインデックスにアクセスしようとする。

つまり
  εα   α=巨大な数
が欲しい。

例えば
  ε100
  ε1,000,000
  εグラハム数
  εε0
  εεε0
  εεεε0
  ...
  
最大は
   εεεε...(ω回)..ε.0 = ζ(ゼータ)

このε&ωで記述できる範囲内のサイズがランク16です。


(何故「ω回」の所。ここだけεではないかと言うと
 ω=可算無限(1、2、3、...整数の個数)シンボル。ε=非可算無限 (実数の個数)シンボル。
「ω回」は可算回の演算ですから、使うのはωであって
 ε回の演算はできないとの思想から来てます。)





次ランク17:


  名称:Binary Phi
  サイズ:Φn(a)

ランク16の最後に
  ζ(ゼータ) = εεεε...(ω回)..ε.0
が出てきました。

あとはランク16のεと同じ要領で
  ζ1 = ζ0ζ0ζ0...(ω回)...ζ0
  ζ2 = ζ1ζ1ζ1...(ω回)...ζ1
  ζ3 = ζ2ζ2ζ2...(ω回)...ζ2
...

  ζ0、ζ1、ζ2、ζ3,....
ζ惑星シークエンスを作って、
この中でなるべく高いインデックスにアクセスしようとする。

最大は
  ζζζζ...(ω回)..ζ.0 = η(ヌー)
新しいシンボルηが出てくる。




で、これを繰り返してゆけば我々はシークエンス
  Φ = {ω、ε、ζ、η,...}
を得る。ここまでくればあとは単純に
  Φ0 = ω
  Φ1 = ε
  Φ2 = ζ
  Φ3 = η
  ...
のように番号をつけてやれば
どれだけ高いω、ε、ζ、η,...でも単純にインデックスでアクセスできるようになる。




で、^^;
次に思うことは
このΦ関数の中で高いインデックスにアクセスすれば
極大な数が得られそう
」デス。

つまり
  Φα α=極大なインデックス
  
最大は
  ΦΦΦΦ...(ω回)..Φ.0 = Γ0

これがΦ関数の限界到達値。
Γ(ガンマ)0でありランク17の世界です。




やっとランク17まで来た。
次、いよいよランク18。TREE(3)の領域。

つまり、恐ろしい事に
  ランク18:TREE(3)
  > ランク17:ΦΦΦΦ...(ω回)..Φ.0
  > ランク16:ε、ζ、η、....  こいつらはランク17言語だとわずか「1~3」程度の大きさしか持ってない

これだけ!信じられない。馬鹿げたスケールの肥大化を延々と繰り返して、
まだTREE(3)に届いてないのだ。おいおい・・・^^A;