1+2+3+・・・・ = -1/12 日記



「将棋 叡王戦 山崎vs羽生 (2016/10/02)」


将棋の第二回叡王戦トーナメントを見てます。
先日は注目のカード「
山崎初代叡王 vs 羽生三冠」。

これはなかなかの熱戦でした。


えーっと。正直に言いますと
お二人の対戦成績は山崎さんから見て
2勝18敗ぐらいで、圧倒的に羽生さんの方が格上です。

山崎さんもB1棋士(TOP25以内)ですし決して弱くはないのですが、
やはり羽生さんは別格。
現在の棋界のTOP3に入るぐらいの超実力者でないとまーず勝てないぐらい強い相手。

具体的に佐藤名人と渡辺竜王。個人的には2016年ではこの二人以外で
羽生さんと対等に勝負できる勝てる人はいないと思っています。



そういうわけでこの対戦も
中盤から羽生さんがリードしはじめ、
じわじわと差は広がるばかりの、
羽生王者らしい堂々として打ち筋だったのですが。


55手目。ここらから羽生が右辺の歩を拠点にして侵攻開始。
(画像はhttp://www.nicovideo.jp/watch/sm29753340から引用)



73手目。だいぶ羽生さんがリード。山崎さんは相当食いつかれてる上、攻め手にも欠ける。
正直大差で負けてる。



しっかし山崎八段も粘る。^^;
評価値ー2000ぐらいの崖っぷちの状態から
苦しいながらも延命策を繰り返して

ギリギリの一線で王様を生き延びさせる。


最終的には最大のネックだった敵の
龍と角を除去して

ここまで盤面を収めたのですから
脅威の粘りでした。


しかし結論としては。
無茶ぶりで生き延びた代償で
羽生さんに大量に駒は渡り、
羽生二度目の攻勢には耐えきれず
山崎さん投了となってしまったのですが・・・・

投了図。



それでも面白かったね。(・∀・)

自分より遙か格上。絶望の試合でも
必死に食らいついて
なんとかワンチャンス。5%の可能性を掴もうとする
山崎さんの必死の姿勢には
見ていて痺れる物がありました。




【悪あがき】と書いてありますが良い意味ですよ。
なぜなら将棋は「最後に悪手を指した方が負けるゲーム」と言われる事があるぐらい、
たった一手の悪手で状況がひっくり返るので。
例え醜い悪あがきでも
あがき続けて相手の疲労とミスを待っていれば
意外となんとかなったりします。

山崎さんはそういう一発に賭ける大逆転狙いの棋風かと。
今試合はその持ち味が存分に出た。最高に粘った、とても良い棋譜だと思ってます。



ふう。

勝つ側にも負ける側にも
それぞれの思惑・プライド・ドラマが入り交じる。
男と男の真剣勝負。
それが面白いんだね。



「クエン酸で自作ジュース (2016/10/12)」


最近はまってる物。

クエン酸。ドン!



実は砂糖・クエン酸の二つの材料があるだけで
自作のジュースって作れるんですよ。


元々はアホな実験。

水に砂糖を溶かせばおいしいかな〜」なんて安直なアイディアから始めて、
→ どうも砂糖だけじゃ甘ったるい。
→ 酸味も必要なんだ
→ クエン酸で調整できるらしいぞ
のプロセスと

トリビア:かき氷のシロップは香料だけ違う。味は同じ
トリビア:アイスクリームや炭酸飲料には大量の砂糖が入ってる。なぜなら人間の舌は冷たさに鈍感だから

とかの豆知識を動員して、


最終的に
 → そんなに人間の舌が鈍感なら、適当に甘味・酸味・香料ぶっこめば、素人でもジュースって作れるんじゃないか?
になって、
そして実際にやってみたらこれが
予想以上においしかった。(^_^;



特に我ながら
 「牛乳 + 砂糖+ クエン酸 = ヨーグルト味」は絶品です。

むしろ市販のどのジュースよりも旨い。
なぜなら自作だからこそ、
分量を調整して好みの味を作れる。
自分に合わせての超オーダーメイドなんだからそりゃおいしいわ。

(クリックで拡大)







(ちなみにキャラは茶髪が千絵利、金髪が久(ひさ)と言う名前です。)


うまうま。



「将棋の解説マンガ (2016/10/22)」


今期のアニメ「三月のライオン」や
映画「聖の青春」公開などで
将棋に興味を持つ人もおられるんじゃないかと、
多少の将棋解説マンガを書いてみました。

P1 将棋と楽しめる知識
将棋と楽しめる知識

P2 タイトル戦と一般棋戦
タイトル戦と一般棋戦

P3 プロ棋士とピラミッド
プロ棋士とピラミッド

P4 将棋と名人
将棋と名人



しっかし今は例の不祥事事件で
将棋界が大きく揺れてますねえ。(´д`;

・・・まあ、まあ、まあ。
疑惑があるのはプロ棋士の中の一部。

ドーピングしてない、
真面目に戦っていた選手まで変な目で見られるのは
残念かなあと思います。

だからこそ不正な行為には除名・永久停止ぐらい
厳しい処分を見せて欲しいです。




「将棋の解説マンガ2 (2016/10/28)」


将棋解説マンガ2。
竜王戦について。

P5 将棋と竜王戦
将棋と竜王戦

P6 名人と竜王
名人と竜王

P7 将棋とソフトと人間と
将棋とソフトと人間と



しかし今年の竜王戦は
例の一件。棋戦としてはだいぶ価値が下がってしまいましたが。(´д`;


ちなみに将棋に対する私のスタンスとしては終始一貫

棋力: ソフト >>>>>>> 人間
(現存するプロの全棋譜が10万局程度。トップ棋士でも頭の中で覚えてるのは1000局が限界でしょう。
2016年のトップ将棋ソフトは自己対戦から作り出した1000万局単位で学習・最適化してる。
一万倍も知識量の違う相手に勝てるわけがない。

研究によるとCPU速度を10倍にして、勝率は1割上がる程度とか。
つまりNPSはそこまで関係ない。それよりもDBの精度/練度の方が重要ファクターと思われる。

逆に言えばCPU速度を1/10にしても勝率は1割下がる程度で済む。
それってつまりスマホの将棋ソフトでも
デスクトップ版の9割、恐ろしい強さがあるわけです。


勝負の面白さ: 人間 >>>>>>> ソフト。
(人間は不完全だし、ミスするからこそ勝負が二転三転して面白い)

なので。いくらソフトが強くなろうが棋士の価値が下がるとは思っていません。
面白い勝負が見られればそれだけでいいなーと思ってます。




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