1+2+3+・・・・ = -1/12 日記
「CG はるかのコーヒー 第10話 (2013/12/29)」
今日のCG。
はるかのコーヒー第10話 コーヒーの入れ方(4)。
P1
P2〜3
P4〜5
P6〜7
P8〜9
「コーヒーの入れ方」はこれでおしまいです。
次からは新エピソード
「幻のコーヒーを探せ!(予定)」編。
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相変わらず不眠症の影響で体調が(すんごい)悪いです。
体の動く範囲でマンガやってゆきます。
「ポアンカレ予想 (2013/12/14)」
さて今年の数学コラムは何しよう。
近年ホットになった話題って事で「ポアンカレ予想」にしようかな。
うん、そうしよう。
ポアンカレ予想とは
「単連結な三次元閉多様体は、三次元球面と位相同型である」
と言う言明の事です。
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平たく言うと
「どこにロープを置いても回収できる風船は球に変形できるし」
これらは全て球と同一である。
「回収できない風船は球に変形できない」
ドーナッツ型は球と同一ではない。
と言っています。
こうやって図に描くと
なんか凄く簡単そう・・・
と言うか自明に見えるんですけどねー。(´д`;
ところが実際そうではない。
それは我々が「図形」と聞くと
普段見慣れたリアルな物体しか頭に
思い浮かばないから
そう思ってしまうだけで。
数学的な「図形(多様体)」と言うと
例えば射影空間
も二次元図形です。
この図形レベルになるとそもそも
「ロープを置いて回収できるのか?(ロープの置き方によっては回収できないルートがあるか?)」
がよくわかりませんし、^^;
さらにもし回収できるとしたら、このヘンテコな図形を球に変形させる手法の明示。
もしくは変形できないなら出来ない事への証明をしなければいけません。
後者なら「単連結であるが、球と位相同型ではない」。ポアンカレ予想の否定になります。
射影空間よりももっと複雑な図形もあります。
その場合にはどうか?
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意外に思われるかもしれませんが
「図形はロープが回収できるか?」と言う性質と
「図形は球に変形できるか?」と言う性質は
別物です。
だってそもそも!
前者は「図形Aについての性質」を述べてる1項関数。f(A)形式。
後者は「図形Aは図形Bと同じ形か」を述べてる2項関数。g(A,B)形式。
文法のレベルからして違うぐらい別の事を喋ってるんですから
両者が一致する必然性はどこにもないんです。(驚愕)
・・・だからこの問題はパッと見で思うよりも
全然、全く、自明な話ではないんですよ。(汗汗汗)
ポアンカレ予想が100年も未解決だったのは
「もしかしたら。ロープは回収できるが、球に変形できない図形があるかも知れない」
可能性を数学者が捨てきれなかったから。
ちなみに。今デモンストレーションしたのは二次元バージョンです。
ポアンカレ予想は3次元について。2次元より難しい。
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まあこんな感じで。ポアンカレ予想とはなんなのか。
どうやって解かれたのかなどの解説を
予定してます。
「ジュエルペット てぃんくる☆ OVA レビュー3 (最終)(2013/12/06)」
ジュエルペット てぃんくるOVA「ほほえみの虹にどっきどき!」。
レビュー その3 本編編です。これでレビューのラスト。
(2013年11月27日 レビュー その2 OP編)
(2013年11月20日 レビュー その1 開封編)
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レビュー その1でも書いたように、ストーリーに関して派手さはありません。
TV版のアフターストーリーの静かな一時。
人間界での出来事ですから魔法はありません。
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でもそこは山本天志監督のバランス感覚。
「魔法が出ないと話は地味になる」のをわかった上で
・髪がふわふわそよいで映像に動きを出したり
・あかり&アルマ魔法少女Verのカットシーンが入ったり(アルマの魔法少女コスチュームはOVAが初公開)
・SDキャラがちょこまか動いたり
・雄馬がいつもよりハンサムだったり(伊部さんのこだわり?^^;)
・アルマがデレ可愛いかったり
などなど。
演出をちょこちょこ入れてきて飽きさせない工夫になってます。
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ストーリーの見所はアルマ。
あかりとアルマが同じ中学校に通っているのがOVAの主舞台。
私としては常日頃から
アルマは:
・プリンセスドレスを着用 → お姫様
・髪がストレートの超ロング → お姫様
・(母親を救うための呪縛に)囚われてる女の子 → お姫様
・物語の最後に救われて一転ハッピーエンド → お姫様
な所から
アルマ = 囚われのお姫様 = 古典的ヒロインポジション
の図式。
アルマの事を第4ヒロインにして裏ヒロインにして影の主役として見てましたから。
アルマが出れば嬉しい。アルマ萌え!(・∀・)
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そんなアルマが
OVAでは日常生活を見せたり、魔法少女になったり、怒ったり、デレたり、etc etc
アルマのキャラクター掘り下げの為に作られた
エクストラエピソードのようなOVAで幸せです。
アルマの女の子らしい面が見れて良かった。
アルマ、アルマ、アルマああああああああああ。
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総括:
でも。しかし。
ズバリ。
はっきり言うと。
OVAはてぃんくる☆ではありません。
理由としては:
・魔法が出てこない
・魔法少女に変身しない
・ルビーがいない(あかりとの会話がないって意味で)
・ジュエルランドが出ない
・あかり、ミリア、沙羅のいつもの3ヒロイン体制ではない。
・キャラクターは成長して性格が変わった
・ストーリーはシリアス寄りでやや重い
などの観点から。
良い悪いは別にして。
ただTV版とは環境が大きく変わりすぎてもう別のアニメになっています。
私の知ってるてぃんくる☆は
気の弱いあかりちゃんがいて、
何か困った事が起きて、
話相手のルビーに相談して、
ちょっと背伸びして、頑張って、魔法の助けを借りて、解決!
最後はミリアと沙羅がいて全員で笑って終わり。
ってな感じで進行する
明るくて楽しい魔法少女のお話。
第20話(「10倍魔法でドッキ☆ドキ!」。ここらからエンジンかかり始めて神回を連発しだす)から
〜第33話(「夢に向かってドッキ☆ドキ!」前半のフィナーレ)
にこのタイプのポップなエピソードが多かった。
これが私にとってのベストなてぃんくる☆ですし、
この一番面白い時期があったからこそ
作品を高く評価してます。
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山本監督もDVD-BOXのノートのP71で
「明るく楽しい変身魔法少女モノが出きるぜ!」
のコンセプトでてぃんくる☆を作ったとおっしゃってました。
だからやっぱりここがてぃんくる☆のコアであり、
てぃんくる☆らしさであり、作品を語る上で絶対に外せない所とは思います。
そういう意味で。
話はシリアスで魔法の出てこないOVAは
てぃんくる☆らしくない
別のアニメになってると思うのです。
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しかしそれでもシリーズ構成の島田満さんが脚本を作って
キャラクターデザイナーの伊部由起子さんが作画を担当して
山本天志監督が演出&全体の調整を振りかけたみたいな。
御三家スタッフ勢揃いが作り上げた今回のOVA。
いわゆるTV版のてぃんくる☆エピソードとは違う毛色の物ですが。
あかりは成長して、心が強くなって、
もう魔法に頼る必要はなく自分で解決できるようになってる。
それは頼もしくもあり、寂しくもあり。しんみりと来る。
アフターなストーリーとしては順当で納得のゆく話でした。
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いよいよこれでジュエルペットてぃんくる☆もおしまい。
リアルタイムで本放送見ながら、
リアルタイムで「これ、とんでもないアニメが生まれようとしてるんじゃないか・・・?」と確信して、
リアルタイムで最終回で泣いて、
リアルタイムでDVD-BOXやファンディスク1・2・3買って
リアルタイムでBD-BOXプロジェクトに参加して、
こうして念願のOVAまで漕ぎ着けた。
あまりの反響に追加ファンディスク3枚と言う前代未聞の記録を打ち立てた
このアニメは間違いなく伝説。
そんな作品にリアルタイムで立ち会えて、
応援して、スタッフに絶賛の声を届けて、フィナーレとしてのOVAに微力ながら参加できた。
ああ、良かった。
これ以上の展開は望みませんね。
どんなにいい作品でも
未練タラタラ続けるのはよくありませんから。
ベストな状態のここできっぱりと終わる。それが良しでしょう。
最後にスタッフに感謝の言葉を。
素晴らしい作品をありがとうございました!
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