1+2+3+・・・・ = -1/12 日記



「素数物差し(2013/03/30)」

「素数物差し」なるニュース(京都新聞)を見かけまして。

これは物差しの目盛りには
素数(2、3、5、7,11、13、17・・・)のポイントにさえ
目盛りを打っておけば
どんな整数でも、とある素数pと素数qの差を使えば計る事ができるって仕組みです。

例:
1cm=1cm
2cm=2cm
3cm=3cm
4cm=7cm-3cm
5cm=5cm
6cm=11cm-5cm
7cm=7cm
8cm=11cm-3cm
9cm=11cm-2cm
10cm=17cm-7cm
・・・・


なぜ全ての整数nに対してもこれが成立しちゃうのか。
大学で数学を専攻してた身としては
ふと気になりまして。
自分で証明に取りかかる・・・

整数論は私の専門じゃないのであまり得意ではないのですが、
これぐらいならなんとかなるんじゃないかと。


・・・・30分経過。
あれ、意外と難しい。
・・・一見簡単そうに見えるんですけど・・・


未解決問題のゴールドバッハ予想(任意の偶数nはn=p+qの形で書き表せる)に形が似てるから
厄介な気がするも、
この問題はn=p-qの形でpとqの幅が広く取れるので
(ゴールドバッハがpとqはn以下の整数でなければならないのに対して、この問題にpとqの制限はない)
それだけp,q選択の幅が広ければどうにでもなりそうだとの目算・勝算から
目星をつけて攻略にかかったのですが。

それじゃあchebychevの定理(n〜2nの間に素数は必ず存在する)が近いかなー
あとは2nの中で群論を動員すれば必要な素数p,qが炙り出てきそうな・・・
と勘でなんとなーく(本当に勘なので的外れなアイディアかも知れません)、そちら方面から30分ぐらいアプローチをしかけるも
うまくいかない。

おかしい。
むしろ探せば探すほどn=p-qが成立する必然性が見あたらない。
どうにもないような気がしてきました。


ここで問題を整理。

1cm=1cm
2cm=2cm
3cm=3cm
4cm=5cm-1cm
5cm=5cm
6cm=7cm-1cm
7cm=7cm
8cm=11cm-3cm
9cm=11cm-2cm
10cm=11cm-1cm
・・・
の法則を調べ直そうと
もっと先までテーブルを書き直してたら・・・・

・・・ってぇ!
25cmで破綻してるじゃないですかあ。
25cmはp-qの形じゃ書けません。


証明:
25は奇数です。
素数は(2を除いて)全て奇数だけなので、p-qは必ず偶数になります。
よってp-q=25になることはありません。
右辺が奇数になるための唯一の例外としてq=2を確定させると
p-2=25。

式を解いてp=27。しかし27は素数ではない。
よってq=2のケースでも成立しない。

しかるにp-q=25を満たす素数p,qの組は存在しない。

証明終了 □


「全てのnに対して n=p-q を満たす素数p,qが存在する」なんて証明できるわけないじゃないですか。
n=25って成立しない反例があるんですから。



物差しの目盛りが17cmまでしかないのは
そういう事ですね。
29cmもしくは31cm素数定規だと25cmが作れませんから。


あはは。正反対の方向に走って
絶対できない証明に1時間ぐらい格闘してました。^^;
整数論は難しいですね。私には無理です。


「CD ジョジョの奇妙な冒険(2013/03/29)」

ジョジョの奇妙な冒険のOP2「Bloody Stream」のCDをレンタルしてきました。


「炎を裂き、風を断ち、その先へ」など
アニメの内容とちゃんとシンクロしてる歌詞がいいですね。


「マンガ ロールプレイング魔王 第13話(2013/03/27)」

今日のCG。
ロールプレイング魔王 第13話(全15回ぐらいの予定)。


すいませんアップが遅れてしまいまして。
ちょっと体調戻ってきたような気がします。


「CD 医龍2(2013/03/23)」

TVドラマ 医龍2のサントラをレンタルしてきました。


OP曲のDragon Risesが名曲です。
作曲者は澤野弘之さん。アニメで言えばガンダムUC[ユニコーン]の作曲でもありますね。


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不眠症による体調不良の方はまーだ悪いです。
平常運転に戻るのはもうちょっとお待ちください。


「数学コラム  一カ所の矛盾→世界が崩れる 4(2013/03/19)」

数学コラム。前回の続き。
そしてこれでラスト&総集編。

やってる事は連載第一回目でやった
 1.仮定により、pと¬pが同時に成立している。
 2.この時任意のsにつきs → pである。
 3.s → pの対偶を取る事により¬p → ¬s
 4.前提により¬pが成立しているので¬sが導かれる。
 結論:よってsと¬sの成立が同時に成り立った。

をわかりやすいよう具体例を挙げながら検証するだけです。


どんな盾でも貫く最強の矛&どんな矛でも止める最強の盾
と言う矛盾した道具がこの世にあったとして、
そこから「ダイヤモンドより豆腐の方が硬い」と言う全く関係ない事実を導きます。


1.『仮定により、pと¬pが同時に成立している』パート。

まずは前提として
「その矛は止められない」と
「その矛は止められる」の両方の事実が成立しています。


2.『この時任意のsにつきs → pである』パート。

次に、論理式
 豆腐よりダイヤモンドの方が硬い(ならば) → その矛は止められない(が成立する)
が成立しています。

なぜなら「その矛は止められない」は常に成立してる事柄なので、
その前にある前提がなんであろうと必ず成立するからです。


3.『s → pの対偶を取る事により¬p → ¬s』パート(¬記号は否定を表します)。

次に、論理式
 豆腐よりダイヤモンドの方が硬い(ならば) → その矛は止められない(が成立する)
の対偶を取れば
 その矛は止められる(ならば) → ダイヤモンドより豆腐の方が硬い(が成立する)

になります。


4.『前提により¬pが成立しているので¬sが導かれる』パート。

しかし、前提により「その矛は止められる」も成立しているので

3.で導いた
 その矛は止められる(ならば) → ダイヤモンドより豆腐の方が硬い(が成立する)
式と組み合わせる事により

   → ダイヤモンドより豆腐の方が硬い

が、導き出されました。

証明終了。


同様の議論で
「どんな盾でも貫く最強の矛&どんな矛でも止める最強の盾」みたいな矛盾する事実がこの世に1つでも存在すれば
そこから
・地球は丸くない
・犯人はあなたですが、犯人はあなたではありません
・この世界は存在しない
・1+1=2ではない
・1+1=3
・1+1=-100
などどんな結論でも好き勝手成立させる事ができます。

sについて適当な嘘を置いておけば、sの否定が成立。要するにどんな文章でも真実にさせる事ができますから。


以上、矛盾についての数学コラムでした。


「亡国のジークフリート(2013/03/16)」

マンガ「亡国のジークフリート」第2巻を購入。


月刊コミックライバルで連載中で、
超個性的な敵キャラが特徴の中世騎士バトルストーリー。

↓微グロ

右脳と左脳が分離されて二人の人格が同時に稼働してるやつなど
そうとう狂った奴らが出てきます。

いますごく面白い漫画だと思います。


「マンガ ロールプレイング魔王 第12話(2013/03/14)」

今日のCG。
ロールプレイング魔王 第12話(全15回ぐらいの予定)。


息抜き回。


「数学コラム  一カ所の矛盾→世界が崩れる 3(2013/03/10)」

数学コラム。前回の続き。

証明に使った式などをこまかいパートにわけて一つずつ説明してゆきます。

お次は「pが正しいのなら、s→pである(sは任意の文章)」について。
日本語に訳すと
 「pが正しいのなら、どんな式sについても、『sが正しいならば、pも正しい』」 と言明しています。


・・・直感的にわかりづらいですね。(´д`;
これこそが実に論理学の3大ルールの一つで超超超重大な案件なのですが。
論理学3大ルールとは:
1.(p→(s→p))
2.((p→(q→r))→((p→q)→(p→r)))
3.¬¬p→p



もっとわかりやすく言うと
「事柄pが正しい時には、その前の前提が何であろうとpの正しさは成立する」
こんな感じでしょうか。

もっとかみ砕くと
「正しい物はどんな時でも正しい」
はい、それだけの話です。(^^A;


例えを出します。
pを「地球は丸い」とします。pは真ですね。
このとき、以下の全ての論理式は正しくなります。

・三角形には角が3つある → 地球は丸い
・タイヤは黒い → 地球は丸い
・テーブルは平らだ → 地球は丸い
・犯人はあなたです → 地球は丸い
・映画が面白かった → 地球は丸い
・明日は日曜日だ → 地球は丸い
・夏は暑い → 地球は丸い
・夏は寒い → 地球は丸い
・地球は四角い → 地球は丸い

なぜなら事象「地球は丸い」は恒久的に真である事柄なので、
その前の前提sがなんであろうと「地球は丸い」は常に成立するからです。


逆に考えたらわかりやすいです。
「映画が面白かった → 地球は丸くない」を考えてみてください。
・・・・いや、これはおかしい!
なんで映画の出来で地球の形が変わっちゃうのですか。

だから「映画が面白かった → 地球は丸くない」は間違い。
「映画が面白かった → (ときどき)地球は丸くない」。おかしい。。
「映画が面白かった → (条件により)地球が丸くなくなることもある」。おかしい。

『地球は丸い』パートを少しでも変えるような文章にすると意味がおかしくなるんです。

ですから「映画が面白かった(ならば) → (必ず)地球は丸い」が成立せねばならない。


直感的にはなぜこの全く無関係な二者を結びつける式が成立するのか
おかしく感じるでしょうが、
実際にそうなってしまうのです。


あと
・地球は四角い → 地球は丸い
のように前提と結果に矛盾があっても構いません。

なぜならその場合は前提が偽となるので
「地球は四角い → 地球は丸い」
がmodus ponens(「地球は四角い」&「地球は四角い → 地球は丸い」から「地球は丸い」を導く)
される事はなく、「地球は丸い」と言う矛盾した結果は
「地球は四角い」と言う(間違った)前提から導かれ事はないからです。

また、
・夏は暑い → 地球は丸い
・夏は寒い → 地球は丸い
の対偶(「A→B」 を「Bではない→Aではない」)を取って
・地球は丸くない → 夏は寒い
・地球は丸くない → 夏は暑い
にすれば夏は寒い&暑いの両方が成立してるので矛盾ではないか?と思うかもしれませんが
それも大丈夫です。

なぜなら「地球は丸い」は恒久的に真。なので「地球は丸くない」は絶対に成立しないので
この場合対偶を取ることに意味がないからです。


とにかくまあ
「pが正しいのなら、s→pである(sは任意の文章)」に関しては
「正しいpはどんな時でも正しい」
とだけ理解すればオッケーです。


※追記:
正確に言うと「夏は暑い」の否定語は「夏は暑くない」です。すなわちマイルドな気温〜寒いまでの範疇。
わかっちゃいるのですが説明の便宜上 暑い←→寒い を反対として扱っています。


「不眠症(2013/03/07)」

ちかごろ持病の不眠症が悪化して体調が悪いです。
睡眠が取れないと体の機能が全部壊れるのでこの数日ガタガタ(´д`;;


不眠にも分類が何種類かあって、
私の場合は「寝付きの悪い」タイプですね。
マイスリーを処方してもらって毎日飲んでます。

それに加えて「眠りが続かない」タイプも出てまとまった睡眠を取れない。


すみませんが今は余裕がないので日記やCGの更新ペースを一時落とさせていただきます。
しばらくすると収まると思うのですが。


「数学コラム  一カ所の矛盾→世界が崩れる 2(2013/03/04)」

数学コラム。前回の続き。

証明に使った式などをこまかいパートにわけて一つずつ説明してゆきます。
まずは「対偶」から。

・対偶について
定理:
論理式A→B(もしAが正しいならば、Bも正しい)の対偶は
¬B→¬A(もしBが偽ならば、Aも偽)で、
両者は論理的に同等です。

例:
・「犯人ならば → 現場にいたはず」。その対偶「現場にいなかったのならば、犯人ではない」
・「朝が来る → 太陽が顔を出す」。その対偶「太陽が見えてないならば、まだ朝ではない」
・「冬になると → 雪が降る」。その対偶「雪が降っていないならば、冬以外の季節だ」
等々。
こうしてみるとどれもごく自然な流れだと思います。


証明:
それではなぜ対偶が正しくなるかと言うと
背理法から証明できます。
(対偶は公理ではありません。証明から導ける定理です。)

まず「A→B(Aが成立するとBも成立する)」を仮定します。
次に、もし「¬B → A(¬Bが成立するとAも成立する)」だったらばを考えます。

この時、¬Bが成立すれば論理式「¬B → A」によりAが成立します。
ところがA→B式もありますから、Aが成立するとBも成立します。
 ¬Bの成立 → Aの成立 → Bの成立
となり¬BとBが両方成立することになって矛盾になります。

よって¬B → Aはありえない。
だから¬B → ¬Aにならなければならない。

と言うのが対偶が正しくなる理屈です。


これも例を出しますと
・「Aさんが犯人ならば → Aさんは現場にいたはず」。(1)

次にその対偶を考えて、
「Aさんが現場にいなかったのならば・・・・Aさんは犯人である」(2)と仮定してみます。

(2)から(1)に文章をつなげてみると
「Aさん現場にいなかったのならば・・・・Aさんは犯人である → Aさんは現場にいたはず」(3)
が成立します。

とすると(3)の中で「Aさんは現場にいたはず」と「Aさんは現場にいなかったはず」の両方の事実が成立してるので
これはおかしい。

なので「Aさん現場にいなかったのならば・・・・Aさんは犯人である」と仮定するのは間違いである。
だから「Aさん現場にいなかったのならば・・・・Aさんは犯人ではない」でなくてはなりません。

これが対偶ですね。


次回に続きます。


「マンガ ロールプレイング魔王 第11話(2013/03/01)」

今日のCG。
ロールプレイング魔王 第11話(全15回ぐらいの予定)。

これまでの展開だと勇者がすっごい嫌なやつに見えるかもしれませんが
特にそんな事はありません。

勇者の使命は魔王を倒す事です。
正面から堂々と戦いにきてますし、戦う以上は手加減なしの全力でやります。

魔王も素直に負けてやるわけにはいきません。死力を尽くして抵抗します。


1話の時点から血みどろのバトル展開になる事は決めてました。
これは魔王と勇者のお話。ストレートなファンタジー物ですから。


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